血の味の連休

連休など無きに等しい。色々とやることだらけで、閉口する毎日なり。それらが手前のことなら、まだしも納得がいくのだが、大方はそうではないので、われしらず唇をかみしめる日々がつづくなり。もう唇が血だらけで、口のなかは血の味しかしません。

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4月28日。『酒と涙とジギルとハイド』@東京芸術劇場。初演の優香も見たが、この再演の優香も見ないではいられなかった。オルケスタ・リブレでの演奏同様に、お二人方が彩る音楽がやはり秀逸だと感じる。それはそうと、最速先行予約でチケットをとったのに、初演同様後ろから2列目とは、どういうことやねん。

ショックなことがあった。芝居終わりで劇場近くの古本屋に立ち寄ったら、閉店していた。池袋の某大学近くの店なのだが、このような立地条件でも営業維持が困難だとは……。その後、なんとなく時間があいたので、ある古本屋を目当てに、神保町近辺に移動してみたら、そこも閉店していた……。閉店のはしごをしたわ。

『百年の秘密』で書き残したことがある。老婆を演じるときの松永玲子の立ち居振る舞いに息をのんだのだが、それは、もうとっくの昔に死んだ祖母のそれに瓜二つであったからだ。おそるべし。

真の意味での連休をプリーズ……。