オースティン、内田、京都

ジェイン・オースティン『分別と多感』(ちくま文庫)を読みはじめる。こちらも読みやすい訳文なり。

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内田康夫が亡くなったそうな。実はアサミミツヒコ・シリーズは結構な数を読んだ。ワシは根っからのアホで勉強嫌いだったので、大学受験のときにもなにかと推理小説ばかり読んで現実から逃避していた。思えば、横溝正史の『夜歩く』が推理小説の読みはじめで、いくつか読んだなかで『悪魔が来たりて笛を吹く』にはとても驚かされたのを記憶している。「シャム双生児」などということばを知ったのも、横溝の作品からだった。たしか横溝正史の代表作を大方読んで、そのあとに「同時代の推理小説を」と思って手にとったのが、内田康夫のものだったと思う。ワシの若かりし日の記憶と結びついている内田氏のご冥福を、心からお祈りする。

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3月8日と9日の両日、京都に行く。京都水族館に行ったり、渡月橋を渡ったり、トロッコ列車に乗ったりするも、いかんせん小雨ならびに極寒に圧倒される。外国からのお客さんが多く、自撮り棒がいたるところでニョキニョキとのびている風景にでくわす。景気がいいですな。

眼が痛い……。